ウォーラー・カミは米国生まれ日本在住のアーティストだだ。サヴァンナ芸術工科大学にアニメーションの学位を持ち、さらに東京藝術大学で陶芸の修士号取得に向け勉強中。
「海軍のガキ」として育ったため、様々な場所に引越し、多様的な共同体に住んでいた。大人としても、世界中で様々な国に旅行し、住んだ経験がある。
ウォーラーは主に茶器、発酵器、食器などの機能性がある作品を制作している。また、パイプ、ピアス、テーブルトークRPGのための道具などのあまり一般的でないものの製作で実験をしている。焼き物の伝統的な制作方法と発酵、お茶の文化、野菜育ち、料理などの興味からインスピレーションを得ている。制作に加え、完成した作品で発酵食品を作り、様々なお茶を入れ、作品の機能を評価している。
ウォーラーは、地元の天然素材を利用した機能的なアートの作成に興味があり、粘土をキャンバスとして使用し、生の粘土をガラス化した完成した作品に変換するための科学的プロセスを公開するという目標がある。制作しながら、高機能で感触が良好な、視覚的にも美観を備えた作品を提供することを目指している。また、非白粘土を使用したり、粘土の白さを意図的に維持することを避けたりする傾向がある。これは、陶芸の世界でも社会全体でも、白さの優位性の概念を拒否し、不完全さと価値の概念を探求するためだ。
ウォーラーは、作品で必ずしも具体的なコンセプトをすることやコメンタリーをすることを重視しないが、制作過程には非常にカタルシスがであり、自分自身とつながり、処理する手段としてその過程自体を使う人として、制作中に自分の気持ちや考えが作品に伝わると信じている。そのため、コンセプトよりも過程と素材に駆り立てられる傾向があるのに、製作者と作品を使うようになる方の間の目に見えないつながりや間接的なコミュニケーションを探求することに非常に興味がある。
これからも、ウォーラーはこれまでの生涯のさまざまな経験した場所の伝統を探求し、機能的な作品の制作で他者とつながるという目標がある。